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Comet DVIP |
概要
Comet DVIPはインターネットを用いたリアルタイムのデジタルビデオ転送をイ ンテリジェントNICで実現する技術です。Comet DVIPのNICカードはDVカメラか らIEEE1394パケットで送られる20Mbpsのデジタルビデオストリームを入力し、 カード上でリアルタイムに入力をIPカプセル化してインターネットに送ります。 データ圧縮は行われないため、品質の劣化はありません。Comet DVIPはビデオ フレームの間引きメカニズムをもち、音声はそのままで帯域の制御を行うこと ができます(図1)。また、フレームバッファリングの機能(図2)をもって おり遅延の制御、受信順序が入れ替わったフレームの並べ替え、欠落した受 信データの補完を行うことができます。
図1 帯域制御機能
図2 フレームバッファリング機能
また品質を向上させるため、CometDVIPはDVストリームの送出時に「平滑送信」という制御を行っています。これは125μ秒単位でパケット送出レートを制御してなるべく平均的にパケットを送信するものです。例えば1/2間引きで送信している場合、素直に送信すれば一フレーム分をフルレートで送信し、次の一フレーム分は音声だけを送るということになりますが、これでは送出レートが凸凹してしまいます(図3)。このように凸凹したトラフィックはネットワークにとって厳しい条件となります。途中のルータやスイッチでバッファあふれが発生し、結果としてパケットロスを引き起こす大きな要因となるからです。そこでCometDVIP-1は二フレーム分の時間を使って一フレーム分の全データと一フレーム分の音声を均一に送信する「平滑送信」を行っています(図4)。

図3 1/2 間引きの非平滑送信

図4 1/2 間引きの平滑送信
この他、バンドルモードとアンバンドルモードという2つの転送モードに対応 できます。バンドルモードでは、音声と画像を1つのパケットに混在させ1つ のストリームで送るのに対し、アンバンドルモードでは音声、画像を別々のパ ケットにして2つのストリームで送ります。どちらのモードでも、音声はその ままで画像を間引き、帯域制限することができます。
Cometチームは世界初のDVIPシステムを1998年の3月に開発しました。1998年9月 にはComet DVIPが坂本龍一氏のオペラ「LIFE」で使用されました。オペラでは、 東京、フランクフルト、ニューヨークがComet DVIPで接続されました。この時 のハードウェアをコンパクト化したのが現在のCometDVIP-1です。また、Cometチー ムは、2001年9月に世界初のIPsecによるDV転送システムを実現しています。
ハードウェア
Comet DVIPのハードウェアは1スロット分のPCIカードで、PCに搭載して使用し ます。PCIカードはDV/IP処理を行うPCIカードとネットワークデバイスを搭載 したドータカードの二枚からなっています(図5、図6に例として CometDVIP-1のハードウェアを示します)。内部は組込み用のマイクロプロセッ サと専用のアシストハードウェアからなっており、処理は完全にプログラム可 能ですのでDV/IPなどの規格が変わっても柔軟に対応できます。
図5 CometDVIP-1カード(PCIカード、ドータカード組み合わせ時)

図6 CometDVIP-1カード(PCIカード、ドータカード)
Comet DVIPはDVIP処理やネットワークのやりとりを全てカード内部で行うので、 PCの役割はPCIを経由して CometDVIPカードをコントロールするだけになります。 従ってPCIは32ビットで十分ですし、PCのCPUは高速である必要はなく、 Windows2000が動作すれば十分です。 Linuxであれば5年前のPCでも利用できます。
ソフトウェア
CometDVIPのソフトウェアはカード内部のマイクロプロセッサで動作する制御 ソフトウェアとPCの上で動作する管理ソフトウェアからなります。制御ソフト ウェアはDV/IP処理を実現するもので、起動時にPCからダウンロードして実行 させます。管理ソフトウェアはCometDVIPのユーザインタフェースで、制御ソ フトウェアのダウンロードやパラメータの設定、CometDVIPの実行管理を行い ます。Linux、FreeBSD、Windows Me/2000/XP用があります。
ソフトウェア仕様とサポートOS (Comet DVIP Information)